食育
2005年7月に「食育基本法」という法律が施行されました。この法律は厚生労働省、文部科学省、農林水産省の3省が共同で提出しましたが、その背景には日本の未来を担う子供たちの食生活が乱れているという現状があります。
たとえば、現代の子供たちが好む食べ物は、ハンバーグ・ステーキ、スパゲッティ、ポテトフライ、ピザパイ、ギョウザ、クリーム・コロッケなどですが、これらの食品のほとんどは洋食です。肉類を中心にした揚げ物が多いのも共通した特徴で、魚や豆類、イモ類、根菜類などを中心にした日本の家庭料理は、もはや子供たちの食欲を満たすものではなくなっています。
国が食文化にまで口出しすることに異論を挟む方もいらっしゃるでしょうが、生活習慣病はすでに子供時代から始まっています。生活習慣病患者の増加は医療費や介護費の肥大化をも招きます。私たちの税金の使われ方の問題でもあるわけです。
子供の乱れた食事は、それを招いた親の世代にも責任があります。「好きな食べ物を好きな時間に食べてよい」という環境を作ってしまった大人自身が、まず食育を学ぶべきなのではないでしょうか。
朝食を食べる
人間のからだには、体内時計といわれる機能があり、太陽が昇っている間はからだを活動的にさせ、沈むと休息に入るよう指示しています。 こうした人間本来の「体内リズム」に合わせた「生活リズム」をつくることは、 からだにストレスを与えず、快適な生活を送るために大切なことです。
まず、朝食をとることから「体内リズム」を整え、健やかな1日をスタートさせましょう。
朝食をとらないと体温がなかなか上昇を始めず、からだが活動を開始する体勢になりきりません。 また、脳は食事から得られる血液中のブドウ糖をエネルギーとしていることから、 からだは動いても脳は働かず、ぼんやりとした状態が続いてしまいがちです。
さらに、空腹感から集中ができないなど、仕事や学習の能率面にも影響します。