孤食とは

孤食というのは文字通り一人で食べるという意味ですが、主に小・中学生が一人で朝食をとることを問題視して使われる言葉で、個食とも書きます。
食事は空腹を満たし、生きる上で必要な栄養素を摂取するだけが目的ではありません。人類は大昔から家族単位で暮らし、いっしょに食事を楽しんできました。
家族のコミュニケーションを深め、運命共同体的な絆を築くために食の役割は大きかったはずです。
しかし社会の変化とともに、家族がいっしょにそろって食事をするという当たり前の習慣が壊れつつあります。

厚生労働省の統計によれば、昭和57年にはすでに22.7%の子供が朝食を一人で食べています。
そしてその割合は、10年後の平成5年になると31.4%にまで上昇しています。
ちなみにこのときの「両親といっしょに食べる子供」の割合は27.4%で、何と孤食のほうが多いのです。その後の統計はありませんが、今はさらに孤食が増えていることが予想されます。